東京・青山でヘアスタイリストをしているプロが教えるメンズヘアセットの方法
ヘアスタイルをバッチリキメてセットをする方法を記事にしました。
ご覧くださいませ。
1・ヘアセットをキメるにはヘアサロンで納得いくまで聞く
ヘアセットで身嗜みを整えるうえで一番大切なことは、
「ヘアカットをした時に必ずスタイリストにセットの仕方を納得するまで聞く!!」
これが何より大切なことです。
普通スタイリストは、長さをカットするのではなく、ヘアスタイリングを考えてカットします。(1000円カットなどの低単価サロンや技術力に十分でないスタイリストはこの限りではないケースもあります)
例えばサイドの毛を前に流すようにデザインするなら、「髪の毛は短い方から長い方へ流れる」という性質があるので、逆にセットするとうまくまとまりません。
お店を出る前までにしっかりスタイリストにどのようにデザインしたか?
どのようにセットすればいいのかをしっかり確認しましょう。
難しい場合でも、「シルエット」や「それぞれのパートの方向」だけでもしっかり聞いておくとセットが決まりやすくなります。
またどんな整髪料が良いかも聞いておくと更に奇麗にセットができます。
整髪料には色々なタイプがあります。
軽い質感のヘアデザインに重い整髪料は向いていませんし、
立たせるヘアデザインに軽い整髪料では立たない場合もあります。
私は希望があれば、お帰り前のセットは一度お客様にやっていただき、アドバイスをさせて頂いています。
カットして頂いた人にどのようにセットするのか?どのようにカットしたのか?何の整髪料を使った方が良いのか?セットするコツなど事前にしっかりと聞いておきましょう。
2・ヘアセット前の「くせ直し」を忘れないこと
ではご自宅でのヘアセットです。
自分がセットしたいヘアスタイルのイメージができたら、
最初にすることは「くせ直し」です。
「寝癖」などや「風に当たったり」髪の毛についている癖を一度フラットにしてあげましょう。
一番良いのはシャンプーをしてあげることです。
シャンプーができない場合や忙しい場合、あと使用しているシャンプー剤の洗浄力が強い場合などはお湯で良く流すだけでもOKです。
水で濡らすやくせ直しのスプレーなどはしっかりクセが取れないのであまりオススメしません。
(洗浄力の強いシャンプー剤は頭皮や髪の毛の乾燥を起こすので、何度もシャンプーをしない方がいいので気を付けてください。
3・ドライヤーセットをどれだけ丁寧にやるかで一日の持続率UP!!
次に行うべきことは「ドライヤーセット」。
男性はドライヤーをかけないという人がいらっしゃいますが、実はドライヤーをしっかりかけると、一日のヘアセットが長持ちします。
また、ボリュームを上げたり下げたり、流したい方法へ流したりをしっかりしてから整髪料をつけると、過剰に整髪料をつけることなく、簡単にセットすることができます。
ドライヤーセット1・ボリュームコントロール
まずはボリュームコントロールが大切です。
ボリュームを出したい、抑えたい。
髪の毛の根元にドライヤーを当てて、ボリュームをコントロールしてください。
ポイントはボリュームを出したい(立たせたい)髪の毛は実際のボリュームよりも少し大げさに出してあげると良いです。
ドライヤーセット2・毛の方向性コントロール
ボリュームのコントロールができたら次は髪の毛の流したい方向付けをしていきます。
前のシルエット作りで、髪の毛の根元がしっかり作られていれば、サッと流すくらいでOKです。
流すのが苦戦する人はヘアブラシなどを使うのもアリです。
ドライヤーセット3・シルエット作り
そして整髪料をつける前に、鏡をみながらシルエットを調整しましょう。
これがしっかりできていないと整髪料をつけることで、ヘアセットが崩れてしまいます。
自分がヘアセットをしたい形を今一度ボリュームコントロールをしながら、理想の形にしていきます。
ドライヤーセット1でボリュームコントロールをした間の毛をコントロールしていくイメージです。
ドライヤーを止めたら、鏡の前から数歩下がって、遠目の全体のシルエットのバランスをチェックしてみましょう。
「正面」「左右それぞれ45度に頭を傾けた角度」のシルエットのチェックをしてください。
4・整髪料の役割は質感の演出のみ・最後のスパイス
最後につける整髪料はあくまでスパイス、髪の毛に表情をつけていきましょう。
髪の毛の質感というのは、
・艶感
・毛束
・立体感
です。
・艶感
艶感とは選ぶ整髪でほぼ決まりますが、つける量によっても変わります。
基本的には塗布量が多ければ多いほど艶感が増します。
ビジネスシーンによっても、重要なプレゼンがある日は多めに、デートやシニア世代の初めての人に会う日はやや少なめが一般的には好まれます。
・毛束
整髪料の種類や量によっても左右しますが、髪の毛どうしがくっつけばくっつくほど、空間ができるので、毛束ができます。
カットのデザインによっても左右するのですが、一般的に塗布量が多いと太い毛束が少なく、少ないと細い毛束が多くできます。
力強い印象を出したいときには太い毛束を
クールな印象を出したいときは細い毛束を作りましょう。
ポイントは毛流れに対して隣どうしの毛がくっつくと毛束になるので、手のひらに取った整髪料を良く伸ばして、作りたい毛流れに対して手を横に振っていきましょう。(毛流れに対して垂直に手が移動するように)
・立体感
これは各場所による整髪料の塗布量を変えるということです。
塗布量の少ないところは膨張して見えて、塗布量の多いところは締まって見えます。
つまり、トップや前髪、顔回りは塗布量を軽めにして、サイドなどは多めに整髪料を塗布しましょう。
サイド、バック、トップ、フロントの順に整髪料を付けると良いでしょう。
このようにする事でヘアスタイル全体に立体感が出ますので、より雰囲気を作ったヘアスタイルにセットすることができます。
昔はよく整髪料でセットせよと言われることがありましたが、そうではなくドライヤーセットがセットであり、整髪料はあくまで最後の仕上げということです。
整髪料に頼り切らないヘアセットをしましょう。
5・チェックと仕上げ
最後にドライヤーのシルエット作りで行ったシルエットをチェックをしましょう。同じように「正面」「左右それぞれの45度からの角度」を見ましょう。
シルエットが崩れても整髪料を極端には付け足さないことです。
鏡から数歩さがって、全体的なイメージをチェックしましょう。
正しいヘアセットまとめ
以上が私がお伝えしているヘアセットの方法です。
きちんとしたヘアセットをしていれば、かっこよくキマるし、一日のヘアセットのもちも違います。
朝の時間は貴重ですが、ヘアスタイルの印象によってビジネスシーンの結果を左右してしまうこともあるので、めんどくさがらず毎日ビシッと決めたアナタで一日をスタートさせましょう。