本日は前回に続いて、
ヘアスタイルの似合わせ
「顔立ち」
についてです。
前回お話しましたように、髪質に合わせてヘアスタイルをデザインするべきということでしたが、顔立ちに関しても同じです。
顔立ちへの似合わせと髪質への似合わせに関して、髪質はどうにかこうにかドライヤーやヘアアイロン、しっかりとした整髪料を使えばカバーできることもあります。
…が…顔立ちへの似合わせは基本的には個人の顔立ちによって決まっています。
顔立ちにの成す印象を合わせるか、変えるかのパターンとなります。
顔立ちには基本的に
・丸顔
・四角顔
・縦長顔
・ホームベース顔
・逆三角顔
があります。
これらの顔の形にヘアスタイルを合わせる形になりますが、
まず大枠として
1、顔立ちをそのまま強調(合わせる)
2、顔立ちを変える(カバーする)
の二つになります。
例えば1であれば
・丸顔の人に、丸みを帯びたヘアデザインにする。
・縦長顔の人に、縦長のヘアデザインにする。
丸顔の人により丸顔のヘアデザインを入れる。
丸顔の人の印象として、「柔らかい」、「優しい」印象がありますので、それをより強調する効果があります。
例えば以下の感じです。
こんな感じにすることでより、丸顔の成す印象を高めます。そうすることで顔立ちに合わせた印象を作ります。
縦長顔の人に縦長のデザインを入れる。
具体的にはモヒカンスタイルでしょう。
縦長の人は「シャープ」「スタイリッシュ」「クール」な印象を与える効果がありますのでそれをより高める効果があります。
例えば以下の感じ
より縦長の印象を与えることによって、顔立ちに合わせた印象を与える効果があります。
これらの逆を効果を出すのが、顔立ちの印象を変えるデザインです。
同じパターンでいきましょう。
例えば、丸顔の人にモヒカンスタイルである縦長のデザインを組合せましょう。
すると丸顔の「柔らかい」、「優しい」印象を変えて、やや「クール」、「スタイリッシュ」な印象を与えることができます。
以下の感じです。
丸顔の印象が変わったと思います。
では縦長顔の人に、丸みを帯びたヘアデザインを入れてみましょう。
すると縦長顔の印象である「スタイリッシュ」「クール」の印象がやや変わり、「柔らかい」「優しい」印象に変わったと思います。
このように顔立ちに視点を合わせると、元々の顔立ちのイメージに合わせる、もしくは変えることができ、何も考えずにヘアスタイルを作るよりも、印象を強め、コントロールすることが可能です。
ヘアスタイルは確かに個性ですので、間違いはありませんが、組合せによってマイナスに感じてしまうケースもあります。
例えば先程の縦長顔の人に縦長のヘアデザインを組合せると、より縦長になりますが、この組合せにマイナスな印象を思ってしまうケースがあります。
縦長になりすぎと感じてしまうケースです。
ソフトなモヒカンではなく、ハードなモヒカンを組合せると、きゅうりやバナナみたいに感じてしまうケースもあり、カッコ悪く感じてしまう場合もあります。
四角顔の人に、角刈りなどのスタイルを組合せると、四角くなりすぎ、フィットはしますが、人によって古くさい、こわいなどのイメージを与えてしまいます。
ホームベース顔の人にソフトモヒカンを組合せると、ホームベース顔のエラの膨らみ具合がそのまま残り、カッコ悪いスタイルとなります。
そのようにマイナスに働かない為に、微妙なシルエットのデザインを工夫することが大切です。
縦長顔の人はあまり縦長にし過ぎないこと。
四角顔の人にやや丸みをポイントで入れてあげること
ホームベース顔のエラの膨らんでいるところを強調させないようにすること。
これらは個性ですので、人によってはそれがあえていいと言うのは確かにあります。
しかしここでは相手に対しての印象をよくするためにという前提ですので、一般的によく見える為の顔立ちに対するデザインを選ぶこと
もしくは、ポイントでどこかにカバーするデザインを組合せることが重要です。