コロナウイルスによる「STAY HOME」・・・でも髪は伸びる
外出できない、外出したくない・・・
でも新型コロナウイルスが流行っている今でも
アナタの髪の毛は伸びていきます。
人間の髪は一日約0.3~0.4mm伸び、一ヶ月で約1cm以上伸びると言われています。
青山のお店でも特にご高齢の方やご自宅が遠いお客様のご来店が伸びています。
加えて先週は自宅でヘアカットする方法を教えてほしいとご要望をいただきました。
あくまで応急処置として自宅で簡単にヘアカットをする方法をお教えします。
自宅で自分でカットするには?
自宅でカットするポイントとして
・セニングハサミのみでおこなう
・時間がたっぷりある時におこなう
・左右対称を特に重要視する
・少しずつ削っていくようにカットしていく
がポイントです。
これは何より「失敗」をしないためのリスク回避をおこなうためです。
失敗しては、結局ヘアサロンに行かなくてはいけませんし、
はっきり言って、ヘアカットの失敗は笑われます。
それくらい変になります。
だからこそ、リスク回避を行いながらヘアカットを行うことがとても大切なのです。
詳しくはこのあとご説明します。
自宅で行うヘアカットの準備
1・準備するモノ
・セニングハサミ
・櫛
・ドライヤー
・ケープ
・タオル
セニングハサミは大きめのドラックストアで売っていますが、コロナ渦ですのでネットで探してみましょう。プロ用に近いモノの方が、カット時に髪の毛を痛めませんが、応急処置なので高いものでなくてもいいでしょう。
櫛は温泉などに置いてあるようなものでなんでもいいです。どうしてもなければセット用のブラシでも応用できます。セニングハサミとセットで販売してあるものもあります。
ケープやタオルは体につかないようにするためと、カット後の髪の毛の処分をスムーズに行うためのモノです。どうしてもない場合は大容量のごみ袋の底に穴をあけてかぶると代用できます。それでもなかったら裸でお風呂場で・・・
2・カットする場所の用意
・お風呂場がベスト(排水溝にネット)
・お部屋なら新聞紙かレジャーシート
髪の毛はけっこう飛散します。ちょっとした動きや風の流れで結構飛んでいきます。しかも毛がフローリングの溝に入ったり、服などに絡まるとなかなか取るのが大変です。服や部屋を汚さない為にも、できれば後で流せるお風呂場がいいと思います。その際に排水溝にネットを入れるのを忘れずに。万が一配管に髪の毛が詰まるととんでもないことになります・・・
3・スタイルをチェック
・前回カットしたのはどれくらい前か?
・全体を触って特に重い部分はどこか?
・特に気になるのはどこか?
カットする前のイメージ作りはスタイリストもとても大切にします。一日約0.3~0.4mm伸び、一ヶ月で約1cm以上伸びることが目安です。ただし、シニア世代の方や薄毛でお悩みの方は、サイドとバックの毛に比べて、トップやフロントの毛の伸びるスピードが遅い人もいますので全ての毛が同じ長さ伸びたとも限りません。
またカット前にはよく髪の毛を触ったり、セットしたりしてみましょう。これはカット中の途中段階でも重要です。
自宅で行うヘアカットの方法
1・髪の毛をドライヤーを使ってしっかりセットする
2・両サイド、バック、トップ・フロントの順に毛の量を調整する
3・しっかり髪の毛を落として、もう一度セットする
4・両サイド、バック、トップ・フロントの順に毛先を削り取っていく
5・フロントから耳回り、襟足の毛先の中で飛び出ている毛をしっかりカットする
ここが一番大切なところですね。ヘアサロンでは髪の毛をしっかり濡らしてからカットをしますが、今回のセルフカットではまずしっかり乾かし仕上がりの状態までセットをします。その状態から引き算的なイメージで最初に毛量を落とし、毛の長さを削っていきます。
最初に毛量を落とす理由として、毛先を削ってから毛量を落としていくと、毛先がかなりパラパラとした仕上がりになりやすく、セットが決まりづらくなってしまうためです。
コツとして毛の流す方向に対して平行より30度くらいセニングを斜めにするとセニングの跡がつきづらいので自然なカットができます。
サイドから行うのは、最初に左右の長さをしっかり決める為。そのあとバックを行い、トップとフロントを残しておくのは、トップとフロントは元々毛量が少ないためです。もちろん、一気にやらずに、少しずつサイド→バック→トップ→フロントを行い、もう一度サイド→バック→トップ→フロントと更に少しずつ行うとより失敗を回避できます。
そして毛量を落とせたら、一度髪の毛を払ってセットをします。これは毛量調整した毛が残っていると、結果的に誤差が出やすいためです。
この状態でセットを行うと、毛先だけ仕上がりの状態から長い状態になります。つまり毛先だけ長さを詰めれば仕上がりの状態になります。
これも同様の理由で、サイド→バック→トップ→フロントの順に毛先をそぎ落とすイメージで行いましょう。失敗しないコツとして、決めたい長さの2cm根元からゴールまでに5当分感覚でセニングを開閉しましょう。すると毛先に向かって段々と筆の穂先のように仕上がるので、仕上がりがナチュラルな状態になります。
いくらセニングでも同じ場所で何度も開閉すると、直線的なカット面となり、不自然なスタイルになってしまいます。また毛先のカットについては5当分感覚で入れる際は毛流れに対してハサミは平行にして開閉しましょう。毛先の長さが決まりづらくなりパラパラとしたスタイルになってしまうためです。
全体的に長さをカットすることができたら、前髪や耳回り、襟足など、いわゆるヘアスタイルの一番外側の毛の中で飛び出していない毛がないかをチェックしましょう。それ以外の毛については仮に切り残しがあっても隠れてしまうので外見からは気になりづらいです。最後の仕上げにこのちょろ毛をカットして終わりです。
最後に
いかがでしたか?
この方法はあくまでコロナ渦においての応急処置です。
失敗しないように慎重に行うために時間がある時に、丁寧に行っていただき、可能な限り感染症対策をしっかり行っているヘアサロンでのカットも身嗜みの観点では必要です。