靴の種類~紳士靴の格の違い~

スーツに合わせる革靴は一般的に「ドレスシューズ」と言われます。

対極にあるのはスニーカーなどのいわゆるスポーツ・カジュアルシューズです。

 

ドレスシューズのスタイルとして大きく分けると5つの種類に分けることができます。

「レースアップシューズ」(内羽根式・外羽根式)

「ストラップ」

「エラスティック」

「スリッポン」

「ブーツ」

どれも同じ革靴ですが、それぞれをシーンごとにきちんと理解して使い分けることができれば、

また知識と知っておければ一流への第一歩となるでしょう。

 

 

1・レースアップシューズ

履き口の前にある鳩目に靴ひもを通し、その結び解きによってフィット感の微調整を行う靴の事。

そしてくるぶしが出ている(ブーツでないということ)

つまり一般的に皆さんがビジネスシューズとして想像される靴の事です。

 

さらによく聞く人もいるかと思いますが、レースアップシューズをさらに

「内羽根式」と「外羽根式」に分類することができます。

 

・内羽根式・・・羽根の下端が網の下にもぐり、半開きしかできないもの

・外羽根式・・・鳩目のある革が甲の上に乗り、全開出来るもの

 

です。

一般的に内羽根式はフォーマル、外羽根式はカジュアルシーンで使用されます。

 

ちなみにですが、なぜかと言いますと歴史の流れの中でそのようになっていた背景があります。

 

内羽根式はイギリス王室がルーツです。

ヴィクトリア女王の夫・アルバート公がミドルブーツが起源だと言われています。

この構造で装飾のないシンプルなものをイギリスで「オクスフォード」と更に言われます。

構造上、羽根の開閉に制限がありフィット感にはやや劣るものの、見た目はよりスッキリと

清楚にまとまります。その為にフォーマールシーンよく使われます。

 

外羽根式の期限は軍隊の軍靴と言われています。

プロシアの陸軍元帥が作らせた戦闘用ブーツ。

アメリカでは「ブラッシャー」

イギリスなどでは「ダービー」

等とも言われます。

羽根が全開するので着脱が容易でフィット感にも優れます。

その為に動き回る人、スポーティーなシーンに合っています。

 

このように内羽根式はフォーマルで品の良いシーン

外羽根式はカジュアルで動きやすいシーン

と歴史の中からシーンに合ったデザインとなっているのです。

ビジネスシーンではこの靴がベターで、また修理もしやすいので長持ちもします。

 

 

2・ストラップシューズ

最近やや増えてきましたが、履き口の前や脇にベルト状のバックルとストラップがあり

それでフィット感の調節を行う靴です。

レースアップシューズに比べるとややカジュアル寄りになります。

(ダブルモンクストラップなどデザインによっては華やかな雰囲気をしっかり出せるものもあります)

 

イメージとしてはストラップシューズとスリッポンの間のようなイメージです。

カジュアルビジネスシーンなどにはラフな感じで臨めるので一足あるといいでしょう。

バックルの色や大きさ、デザインなどにも様々な種類があり、コーデの楽しみもあります。

 

フランス革命前後までは、ヨーロッパではバックル付きの靴が礼装用として履かれていたようですが

今ではカジュアルシーンに使われることがほとんど。

派手すぎないデザインであればビジネスシーンにも使えるかもしれないが

TPOには最低限気を付けたい。

 

 

3・エラスティック・シューズ

伸縮性のあるゴムを練りこんだ生地=エラスティック。

数としては少ないですが、おそらく見たことはあるはずです。

ゴム布を履き口の前か脇に縫い付け、着脱するので、

履いた時はゴムがしっかりフィットし、また着脱もしやすいというものです。

しかし長く使用しているともちろんこのゴムの箇所は伸びてしまいます。

定期的にこのゴムの修理をしなくてはいけないのです。

 

主にエラスティックシューズは

「センターエラスティックシューズ」と「サイドエラスティックシューズ」の二つにわかれます。

 

センターエラスティックシューズは甲の部分にこのゴムが配置され、その上にアッパーの革で覆っていますので、

基本的には外からは見えません。

 

サイドエラスティックシューズはくるぶしの脇周りに主についています

そしてこれが一般的には内側、外側の両方にあります。

こちらは構造上、どうしてもゴム生地が露出してしまいます。

どちらにせよ、日本人は靴を脱ぐという習慣があるので、非常に使いやすい物かもしません。

 



 

4・スリッポンシューズ

スリッポンと聞くとキャンバススニーカーのようなものを想像する人も多いかと思いますが、

ドレスシューズでは一般的にはそうではなく、

シューレースやバックル・ストラップなど、履き口を絞めたり、調節する機能のない靴の事です。

いわゆるローファーです。

 

靴の形状のみで足を固定するために、足を滑り込ませるという意味から、スリッポンと言われるようになったそうです。

ユーザーは非常に脱ぎ心地のいい感じですが、靴を作る人の立場からすると

この種類の靴はアッパーの形状だけで履き心地が決まってしまうので、設計は他の靴よりも

非常に違った難しさを求められます。

 

調整ができないので、合う、合わないは人によって本当に細かく出ます。

だからこそベストなスリッポンシューズに出会えたら幸せな事と思います。

 

印象としてはやはりカジュアルなシーンに合うでしょう。

上の他の種類の靴のなかで一番カジュアルになりやすいのでスーツなどと合わせるときは

カジュアルになりすぎないように気を付けて清楚な印象を大事にしましょう。

 

 

5・ブーツ

ブーツと聞くとイメージが非常にしやすいと思いますが、

くるぶしを隠す長靴のようなもの。

今まで紹介した4つの靴は丈の長さで短靴とも表現できます。

 

元々このブーツというのはとある競技で使用されていたことから始まるようです。

くるぶしまでしっかり固定することで、競技もしっかりとしたプレーができたようです。

 

ブーツと聞くとカジュアルそのもののようなイメージがあると思います。

しかし本来道路などがきちんと舗装されていない時代にはブーツの方が主流だったそうです。

20世紀初めまでは主要都市であっても路面に難のあるところも多く、広く使用されていました。

 

また今有名な靴のブランドは、どの国のブランドもブーツがまだ主流だったころに起業されているようで、

このブーツの背景の存在はしっかりと覚えておいた方が良いようです。

 

 

 

 

 

 

靴の名称

今回は靴の名称をチェックしていきます。

靴選びでポイントとなるパーツですので、チェックしておくといいでしょう。

 

1・アッパー

ソール(靴底)やヒール(かかと)を除いた靴の表部分の総称です。

ここでは革の質が大事です。

足の上半分を覆う為に耐久性や柔軟性、通気性、吸湿性等が求められます。

ここを甲革というのは牛革のような天然皮革がこれらをバランスよく満たす素材だからです。

 

2・トウ

いわゆる「つま先」の事です。

この部分の形状や長さが靴の表情を決める大きなポイントとなります。

トウがアッパーとは別の革でおおわれている場合は「トウキャップ」、「飾り革」といいます。

もともとはつま先の保護・補強が目的でしたが、現在ではデザインの一部となっています。

 

3・シューレース

靴ひもの事です。フィット感を微調整するのに不可欠であるとともに靴の表情を引き締める大事な部分です。

素材は耐久性に優れる、綿や綿・化学混紡が主流ですが、発色に優れアタリの良い絹製も捨てがたい。

表情を気にせず通せる「丸紐」か、それともタイトな感触を「平紐」というらしい。

形の好みは人それぞれです

 

4・アイレット

別名「鳩目」。シューレースを通す為の穴の事で、紐で締め上げる形状の短靴には、これが片足に2~6個、対配置されています。

一般的には鳩目の数が少ない方がドレス度が高く、改まった場にはふさわしいとされています。

 

5・レースステイ

紐を取り付ける部分の事。アイレットが備わり、シューレースを通す部分です。

日本では「羽根」の名称を使う場合が多く、この部分が、アッパーの甲の部分に下へと潜る構造の靴を「内羽根式」、反対に上に被さる構造のモノを「外羽根式」といいます。

 

6・タン

レースステイの内側にあるアッパー部のパーツの一つ。

その形状から、日本では「べろ」「下革」とも呼ばれます。

足の甲への感触を和らげるとともに、埃除けや防水の機能としても機能します。

 

7・ヒールカップ

足のかかとをぐるりと覆うエリアの事です。

曲線的・直線的、それに小さめ・大きめなど、各靴メーカーの特徴が何気なく現れるところでもあり、この部分と足のかかとの「食いつき」は、靴の履き心地を左右する重要なポイントでなります。

日本人は足全体の大きさに対しかかとが相対的に小さいために、ここが小ぶりにまとまった靴の方がフィットしやすい傾向にあります。

 

8・ソール

厳密には地面に直接ふれる「アウトソール」と足の裏に直接触れる「インソール」とに分かれます。

アッパーと同様にここにも高い耐久性や柔軟性、通気性、吸湿性が求められます。

アウトソールであれインソールであれ、もともとはアッパーより厚い牛革を、用いるのが常でしたが、今では様々な素材が使われるようになってきました。

 

9・ヒール

足のかかとの部分を下支えするパーツです。

婦人靴ではここにプラスチックを用いる場合も多いのですが、紳士靴では主に牛革やゴムなどで構成されます。

地面に接する部分は摩耗が避けられないために定期的なゴム交換が必要です。

 

10・コバ

靴を真上から見た時に、アッパーの外側を取り囲むようについているアウトソールの外縁となっている部分の事です。

その幅は靴の底付けのやり方や流行によって微妙に変化しますが、広ければ安定感、狭ければ繊細な強調されるように感じます

 

 




人生で成功したければ、仕事で成功したければ、「靴を磨け」

青山のバーバーショップで展開している「靴磨き」。

これが非常に好評だ。

どんどん売り上げが上がっていく。

当店では靴磨き・一足2160円で行う。

オープン当初は反応がイマイチなところも正直合ったが、

今では10足持ち込まれたり、自慢の靴を履いてこられたり、わざわざ靴磨き職人がいる日に御来店されるお客様もいるほどだ。

先日私もそんなには高くないが、新宿伊勢丹メンズ館で行われた「伊勢丹大市」にて

日本製の革靴のブランド「ペルフェット」を購入してきた。

上のようなお客様の特徴、あるいは自分が背伸びして購入してみて実感することなど・・・

良い靴、あるいは綺麗な足元にしておくことで自分の人生がどのように回っていくのか・・・


靴磨きが自分にかける魔法

当店は青山の土地柄もあり、カットだけで5400円を頂く高級サロンだ。

もちろんそのようなサロンだからということもあるが、お金持ちや有名著名人が非常に多い。

これが足もとを綺麗にしておくということと関係があるのか?

関係があるならば人生で成功したい人ならやらない理由はない。


答えは靴磨き職人から教えてもらった一冊の本にあった・・・



こちらは世界一の靴磨き職人である「長谷川裕也氏」が執筆した書籍だ。

この本は私も熟読した。


結果から言おう・・・

この本を読めば靴を買おうとか、磨こうとか・・・

そうじゃなくて・・・

「背筋が伸びる!!」

つまり男として、ビジネスマンとして、意識が自然と変わっていくのだ。

結果として足元にも気を遣うようになる。


それはなぜか・・・

靴を磨けば自分が変わる・・・なんか魔法のような・・・嘘をつかれた・・・だまされたような気がするが・・・

この本には非常に理論的に書かれている。

自分が担当する一流の成功者の体験談や日頃の会話などから感じる事を含めてお話しします。

まず一流のお客様、成功者とはどのように見えるのか?

もちろん、ご家庭やプライベートでは違った見え方もあるのかもしれない・・・

しかし少なからずお店にお越し頂いている時間、道でお会いした時、お電話した時・・・

・堂々としている

・背筋が伸びている

・身嗜みが洗練されている

・品がある

・朝が早い

・仕事に対してモチベーションが高い

・何事でもビジネスにかける思想がある

・思考がボジティブ

・カバン・バックの中身が整理整頓されている

・時間管理をしっかりされている

・モノを大切にされている

・メニュー、商品アピールをされても、その効果を伝えないと購入されない(無駄使いをしない)

・自分の心、思考、ビジョン、固定概念をしっかりもっている

・3週間から1ヶ月の間にカットされる


このような共通の点があるように思える。

つまり自己管理がしっかりされていてそれがぶれない。

面倒くさいことや大変な事もしっかりこなす。

なにより無駄な時間がない。


その他の点でも多々あるのかもしれないが・・・

逆の言い方をすれば、このようなセルフコントロールすることができるようになれば、自分の人生が成功するということだ。

この本ではそれが靴を磨くことによってできるようになるという。


靴を磨くことというのは

・心が落ち着く

・信頼される

・主体的になれる

・ポジティブになる

・身嗜みが整う

・整理整頓ができる

・姿勢が良くなる

・節約できる

・自分の時間が増える

・運が引き寄せられる


とこの本には書いてある。

そもそも人生とは苦難の方が多い、そして数々の誘惑が日々存在する。

これができるようになると自ずと一流のお客様や長谷川氏のような結果がついてくる。


靴を磨くということははっきり言って最初は面倒くさいことです。

手間もかかり、ある程度の道具を購入しないといけません。


しかし、まず靴を磨いた後に靴がきれいになります。

綺麗になると感動が生まれます。気持ちよくもなります。

また綺麗にした靴は汚れにくいように歩くようになります。

雨の日や人混みを割けます。

そして周りの人はいつもきれいにしているアナタの靴を見て

この人は足元をキレイにしている、キチンとしている人という認識を持つようになります。

すると感動したり、褒められたあなたは更に靴をしっかり磨きたくなります。

靴を磨くには時間をしっかり確保しないといけないので、

時間の管理ができるようになります。

綺麗な靴が汚れにくいように天気予報を気にしたり、満員電車を避けて、早起き、早出をするようになります

段々と靴も更に良い靴が欲しくなったり、靴以外の身嗜みも整えるようになる。

上司やビジネスパートナーから自己管理がしっかりできる、と認識されるようになるとさらに新しい仕事が舞い込んできます。

そして立場や仕事のモチベーションが上がると更に、良い靴や身の回りのモノをよくしたり、生活も豊かになる


自信にあふれてきて堂々とした立ち振る舞いや、考えも自己のビジョンもしっかりしきます→経営者やリーダーの素質

如何でしょうか?

靴を磨く、足元を整え始めるということは自分を自ずと成功者へと導き始めるのです。

ただ靴を磨いているだけでも、自然と時間の確保や、自分への自信、

上司や周りからの信頼、更に高い身嗜みへの欲望など・・・

成功者とは自分をコントロールするところから始まるもの。

それが自然と靴磨きからできる。

是非参考にしてみてください。


第一印象で勝負を決める 勝てるスーツの条件 No.7 清潔感を出したければクレリックシャツで決めろ

クレリックシャツ

例えばあなたが髭をはやしたい。

あるいは髪の毛を長めのロングにしたい。

もしくはパーティーなどの華やかシーンでは、

服装で華やかさを演出することがポイントとなってきます。

 

一般的にも、「髭」や「ロングヘアー」というものは清潔感を欠落させます。

ビジネスシーンでは清潔さはオシャレをする以前の話なので、

清潔さのない印象はビジネスシーン、もちろんプライベートシーンでもマイナスの印象となってしまいます。

 

そしてパーティーなどの華やかなシーンでは、フォーマルではないお洒落も必要です。

ドレッシーな印象を演出する、普段のビジネスシーンと使い分けられるセンスも見られます。

 

これらのシーンで簡単に清潔感と華やかさを演出できるのが

クレリックシャツと言われるもの。

 

クレリックシャツとはシャツ全体はカラーシャツなのに、襟や袖が白色のシャツの事です。

 

襟が白色で全体にカラーの色味ということで、襟の白色が際立ちます。

すると印象を左右する顔周りに清潔感を与えることができます。

元々ドレスシャツが白い色なのも、顔周りに白色のモノを配置することで

光の反射で顔回りが快活に見える為という意味もあるそうだ。

 

また顔周りもキリっと見せる効果もある。

顔が上品に品よく見えるのだ。

 

クレリックシャツで印象に清潔感を出し、より印象に残るスタイルを作るならクレリックシャツを選択肢に入れてみては?

 

・クールビズならキマリ!!
・シャツだけでもだらしなく爽やか
・きちっと過ぎるビジネスシーン、式典などは避けた方が良い
・着こなしは無限に
・ヘアスタイルはミディアムヘア
・整髪料はウェット系のワックスorジェル
・ポイントで髭にもチャレンジ

 

 

クールビズならキマリ!!

夏の時期にスーツで悩むのがクールビズスタイル。

着こなしとしてはタイをしなくても良いのだが、ビジネスとしてだとタイなしではどことなく物足りない・・・

 

そこでこのクレリックシャツならこれ一枚で白と他カラーの組み合わせとなっていることや

白と他カラーの演出から品も出すことができ、

クールビズのラフなシーンでもある程度印象というものを出すことができます。

 

そしてクレリックシャツというのは清潔感を演出します。

夏の暑い時期はジトジト・ベトベト・・・

汗をかいたり、暑さでバテた姿はどことなく不衛生な印象を出してしまいます。

クレリックシャツはまさに夏の暑い時期にもぴったりですね。

 

 

・シャツだけでもだらしなく爽やか

これはアナタのビジネススタイルにもよって変わるのだが・・・

アナタが社内で移動が多い、暑がり、ジャケットを脱いでもOKなどであれば

スーツでの仕事とはいえ、上着を脱ぎたいだろう。

 

この時にでもさりげないファッションとしてクレリックシャツをチョイスすれば、

気を許したその時でも品があるような雰囲気に。

 

上着を脱いだその瞬間も気にかけられれば、常にデキル印象を与えられるビジネスマンに。

 

 

・きちっと過ぎるビジネスシーン、式典などは避けた方が良い

比較的にきちっと過ぎるビジネスシーン、式典などは避けた方が良いのもクレリックシャツ。

理由はやはりフォーマルではないということ。

あまり気にする人はいないが、一応正装ではないために、華やかというよりは

このような場では派手と言った印象になります。

 

シーンでキチンとした使い分けが必要です。

 

・着こなしは無限に

さて肝心の着こなしだが、まず2パターンに分けられる。

まずは上品にクレリックシャツを混ぜたいとき。

これは同色系でスーツとタイをチョイスするとよい。

そして全て同色系で、スーツ→タイ→シャツの順で色を薄くしていく。

(スーツを一番濃いめ)

こうすることによってレベルの高いオシャレを出すことができる。

 

そしてパーティーシーンです。

ここではスーツをクレリックシャツの色味に合わせながら、タイを思い切って違うものをチョイスします。

この組み合わせの場合、襟が白く、クレリックシャツとジャケットが同色のため、

個性的な色のネクタイを際立てたコーディネートを作ることができます。

 

パーティーなど、華やかなシーンに似合うクレリックシャツの良さを生かした着こなしです。

 

そして次は柄。

クレリックシャツ、タイに柄を加えると更に知的印象が増すと言われています。

これは1パターンのみが合うと言われています。

それはクレリックシャツの柄を細かな柄にし、

タイを大きい柄のタイをチョイスすること。

こうすることによってメリハリが出て、お洒落なコーデとなります。

 

・ヘアスタイルはミディアムヘア

クレリックシャツに合わせるヘアスタイルはミディアムへア。

しかも重くない、軽いスタイルがマッチする。

 

ドレッシーな雰囲気のあるクレリックシャツ。

やっぱりへスタイルもアクティブスタイルよりも、同じ雰囲気のモノがあう。

耳に触る、かかる髪の毛をかき上げ、流すドレッシーなヘアスタイルがベストだ。

 

ロングヘアーでもとは冒頭で伝えたが、どうしてもロングヘアーにしたい人という解釈でとらえて頂きたい。

 

 

・整髪料はウェット系のワックスorジェル

ヘアスタイルでも話したようにドレッシーな雰囲気を出すのでやはり艶感を出す整髪料が一番良い。

ウェット系のワックスやジェルがセットが簡単だが、

好みとしてドレッシーな雰囲気を押さえたい場合などは、ワックスでもいいだろう。

 

全体的に整髪料をなじませ(艶感にムラを出さないようにする)手串で流れを作る

まえがみは上げるかわけるかでデキるだけ広くおでこを出すといい。

 

 

・ポイントで髭にもチャレンジ

是非挑戦していただきたいのが髭である。

近年髭を作られる方が増えてきた。

もちろん明確に髭がダメと言っているところは仕方がないが、アナタが挑戦できるのであれば挑戦していただきたい。

 

というのはもともとスーツという文化はヨーロッパのモノ。

ヨーロッパではスーツを着る人が髭をほとんどのはやしていた。

 

そして日本人というのは欧米人と比べると顔が薄い。

中東の人と比べるとなお薄い。

 

そして背景として髭はビジネスシーンでも認められつつある。

髭のデザインによっても印象をコントロールすることも可能だ。

 

クレリックシャツというのは特に顔周りをキレイに魅せるので、

髭があってもそんなに違和感はない。

是非髭にもチャレンジしてもらいたい

 

 

クレリックシャツでデキるオトコスーツスタイルコーデ

 

 

 



第一印象で勝負を決める 勝てるスーツの条件 No.6 強めの柄ジャケットはインナーニットで中和せよ編

羽織るだけで洒落間を強く打ち出す柄ジャケット。

印象力としてはかなり強く演出し、個性を相手に印象付けることができる。

 

しかし強めの柄ジャケットは、組み合わせによっては強すぎたり、ゴチャゴチャして逆に悪い印象となったり、

なによりビジネスシーンにおいて不利に働くシーンもある。

 

キチンとした組み合わせをすれば、印象や個性を上手に出すことができるのも

強めの柄ジャケット。

 

風格や信頼感も演出することができ、ビジネスシーンでかなり有利に持っていけることもできる。

 

 

組み合わせで大切なことは

・柄はこの強めのジャケットだけにする
・インナーニットを使用する
・全体的な色調を合わせる
・素材の質感にもこだわり、柔らかい質感のモノを入れる
・ヘアは流れを重視して動きは控えめ。
・整髪料はジェルでキマリ

 

 

・柄はこの強めのジャケットだけにする

もちろんだがパンツやシャツまで柄物だと非常にくどいコーデとなる。

パンツの無地単色は柄の強いジャケットを引き立てる灯台のような存在。

その為にできるだけ落ち着いた色味であることも重要だ。

 

・インナーニットを使用する

パンツは出来るだけ落ち着かせるというものが良いと伝えたが、シャツももちろんチョイスは落ち着いたものが良いのだが

ここで落とし穴がある。

 

柄の強いジャケットとシャツは、確かに強めのジャケットとう控えめなシャツならくどくはないのだが

見え方として、シャツがジャケットの柄を余計に引き立てて、ジャケットがコーデの中で浮く感じもしてしまう。

 

かといってシャツも強くてはいけない。

ここで活躍するのがインナーニットの存在。

 

役割としては強い物と柔らかい物を中和してくれるようなイメージだ。

さらにここで色味としてジャケットの色味を拾ったインナーにすることで、

シャツのライトトーンの面積を減らし、コントラスを押さえ柄を全体になじませる。

 

・全体的な色調を合わせる

柄ジャケットをなじませるためのもう一つのポイントは、色調を合わせるということ。

これは色調が異なるものだと、全体のコーデが反発し合い、

柄も浮いて見えてしまいがち。

 

特にVゾーンは同色系のコーデを意識し、コントラストや明度で調整すること。

全体的なバランスも合えば、柄ジャケットも全体になじんでくる。

 

そうすれば柄ジャケットの成す雰囲気がよりモダンにオシャレに演出できるだろう。

 

 

素材の質感にもこだわり、柔らかい質感のモノを入れる

気を付けたいのは色味だけではない。

素材の質感にもこだわると、尚柄ジャケットの印象力が上手に演出できる。

オススメなのがコットン生地。

フワッとした雰囲気があり、全体をさらに馴染ませてくれる。

 

ツルツル、テカテカしたようなビシッとしたコーデでは、

柄の雰囲気も消してしまったり、くどくなったり、全体が喧嘩し合ったコーデとなる。

 

ビジネスシーンでは限度もあるが、柔らかい質感のコーデを混ぜるととても良い。

 

 

ヘアは流れを重視して動きは控えめ。

柄ジャケットの雰囲気にあうヘアデザインは、比較的落ち着いたスタイルがベター。

印象がきつい物だと、柄ジャケットが生きてこない。

 

どちらかというと流れを意識したスタイルが良いだろう。

柔らかいデザインが合う。

前髪は上げておでこを出した方がいい。

控えめの動きを出し、アクティブ系よりもクール系。

 

・整髪料はジェルでキマリ

整髪料はジェルをつけよう。

ホテルマンのようにまでしなくていい。

ジェルを軽めにつけて、サッサッと流れを作ってあげるといいだろう。

整髪料を付けないやマット系のワックスでは柄ジャケットに負けてしまう。

 

 

 

如何でしたか?

柄ジャケットというのはオシャレな人や社会的立場を演出したい人には

非常に良く好まれる。

 

ベーシックなジャケットスーツからすると抑えるポイントは多いが

スーツコーデを楽しみながら、柄ジャケットにも挑戦してみよう。

 

 

 




第一印象で勝負を決める 勝てるスーツの条件 No.2 王道濃紺スーツ編

今回の題材は「王道スーツ」の定番であり、ベーシックな色柄として評判のある

「濃紺色・無地」のスーツについて書こう。

 

スーツの色をチョイスする際に色々なシーンや相手の事を考えてスーツを選ぶだろう。

その中でも比較的マルチな場面にも対応し、かつ魅力的な印象を与えるのが

「濃紺色・無地」のスーツだ。

 

同じ紺色のスーツでも淡い色の紺スーツに比べて、スーツオシャレの初心者でも

シャツやタイにも合わせやすく、落ち着きのあり、信頼感を与えることができ、

特に初めて合う相手の際やスーツオシャレ初心者のビジネスシーンには最適のスーツと言える。

 

シャツ、タイ、相手、シーンなどで幅広く対応できる「濃紺色」のスーツだが、

その中でも更にその落ち着き感や信頼感を活かす方法や、逆にマルチに使えるスーツでも少ないが止めておいた良いケースももちろんある。

 

濃紺スーツの演出の醍醐味は落ち着き感、信頼感から成るキリッとした「精悍さ=アクティブにデキる男」という印象。

これを活かすためには

・色味に雑味を混ぜない方が良い
・シャツは純白でキマリ
・柄は極力抑え、タイの柄で刺す
・手荷物は減らせ
・髪型はショートヘアでキマリ
・背筋を伸ばして歩け

 

では一つずつ説明していこう

 

 

・色味に雑味を混ぜない方が良い

濃紺・無地スーツが演出する印象を活かすには、何といっても濃紺の色味が与える印象。

「精悍さ」

これは生地が無地であり、色味の濃紺がしっかり印象付けされるがゆえにより演出される印象なのだ。

 

シャツやタイなどの柄を抑えて、小物などのアイテムもかなりシンプルなものにした方がいい。

より濃紺という色味そのものを強調させるのだ。

 

そして組み合わせる色味も紺or白どちらかにした方が良い。

オシャレシャツとして色味のあるシャツなどがあるが、

それではせっかくの濃紺スーツの印象が弱くなってしまうのだ。

 

つまり何が言いたいかというと

カラーは紺&白で攻めた方が良いということだ。

もちろんシューズなどはこの限りではないが、

紺と白コーデにすることで精悍さが増し、濃紺スーツがより活かされてくる。

 

 

 

・シャツは純白でキマリ

何といっても精悍さをだすならばこれは外せない。

白と言ってもより純白であればあるほど尚その精悍さが出る。

 

もちろん柄は一切なしの純白真白のシャツに限る。

 

 

柄は極力抑え、タイの柄で刺す

お話ししているように柄はスーツ、シャツ共に全くの無地柄の方が良い。

その方が精悍さは出る。

 

しかしタイまで柄なしかというとそれは違う。

あえてタイに1柄を入れる事で、スーツとタイの色味を魅せる無地柄が活きてくる。

 

柄は柄でもゴチャゴチャさせず、シンプルで派手すぎない柄が良い。

こうすることで、タイがスーツ&シャツを

スーツ&シャツがタイを栄えて魅せる相乗効果を産むのだ。

(この際のタイは先ほどのお話のように紺の下地が良い)

 

・手荷物は減らせ

こうなるとやはり手荷物、身の回りのものはごちゃごちゃせず、スッキリしていた方が良い。

営業の際にでも、デキるだけ必要最低限にするか、そもそも資料もまとめシャープな方が良い。

 

バックは余裕がある方がスーツが栄えるし、精悍さも増す。

 

・髪型はショートヘアでキマリ

濃紺カラーで出す印象には、髪型はロング・ミディアムではキマリきらない。

周りをシャープに刈り込み、ショートヘア特有の

男らしいパリッとしたスタイルにすれば、より精悍さは増す。

 

細かい話だが、前髪は上げて、周りはややえぐる刈り上げ、

ハチ周りのふくらみは消してシャープなスタイルがオススメ。

 

 

 

・背筋を伸ばして歩け

最後にあなたがやることはひとつ

「背筋を伸ばして堂々と歩けばいい」

 

 

紺白・無地1柄スーツでキリッと決まった

一流のビジネスマンであるあなたは、きっと成功への階段を次々に駆け上がっていることだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



失敗しない靴の選び方

せっかく良い靴を買うのに失敗してはもったいない。

自分にピッタリの靴に出会う為には?

 

足の形を把握する、縦と横を知る、アーチ、甲の高さを知る、かかとの大きさを知る、靴のデザイン、色、革を選ぶ……フレッシャーズ、若者→古着屋を教えるor3万円代の靴を教える(入り口になりやすい)

…一目惚れもありでしょう。

靴紐があるかないか

失敗しない革靴の選び方と一口に言っても分かりにくいので、いくつか定義しておく。

 

1、歩きやすく、疲れにくく、足を守ってくれる

2、コストパフォーマンスが良い

3、手入れが比較的容易

 

世の中、スニーカーが主流になっているというように感じる。もちろん軽く、歩きやすいし疲れにくい。さらには革靴ほど高価でもないし、手入れもさほど難しくない。ファッションで履くスニーカー、機能で履くスニーカー、どちらにせよ「歩行」を促進すべきであり、そう意味でも「足を守る」ように作られて然るべきだ。では、このような「革靴」が存在するのだろうか。

革靴の歴史で触れているが、どうも敷居が高いような表現になってしまっている。ただ着眼点を合わせ、革靴であってもスニーカーであっても、基本的には「歩行を促進する」ものだということは一般常識だろう。

「歩行を促進する」というのは、地面に何かが落ちていた時にそれを素足で踏んでしまうことがない、足をくじいてしまう確率が減る、足を踏まれてしまってもそこまで痛くない、アウトソールのグリップが効いている靴であれば、より早くスムーズに歩けるという意味がある。足を守り、歩くのを助けてくれる最高のパートナーである。

となれば、靴への見方も変わってくるのではないだろうか。

失敗した靴選びをしてしまうと、靴ズレが起きたり、自分で足を痛めてしまったり、はたまた腰、体に支障が出て、その靴を履かなくなってしまう。

それを未然に防ぐために「靴選び」は本当の意味で重要なのだ。

 

 

靴選びには「売り手の適切なアドバイス」と「買い手の判断力」が重要である。

既製靴店に例えていうと、こういうことになる。

売り手「お客様のお好みのデザインと足の形、大きさを伺ったところ、◯◯の靴が良いかと存じます。」

買い手「いいですね、それはいくらですか?」

売り手「◯◯円でございます。」

買い手「分かりました。この靴は修理はできますか?」

売り手「もちろんでございます。ただ、その際はどのような状態かを拝見してから修理工程に移りますので、最初のうちはお持ち込みしていただけると幸いでございます。」

買い手「分かりました。革靴ですし、日頃の手入れはどうしたらいいですか?」

売り手「日頃のメンテナンスは誇りを払う程度で十分です。またクリーナーやクリームを使ったケアは、この靴を週に2回から3回履くとして、週1回のメンテナンスが必要です。そうすることで革を保湿させ、より長く履ける靴になってまいります。」

買い手「分かりました。じゃあこれを買います。」

このように売り手と買い手のコミュニケーションが非常に大切である。これは革靴に限ったことではなく、飲食やその他多くの業態においても重要なことであると思う。

またこれは「試し履き」をした上での会話であることを忘れてはならない。試着をし、5分ほど歩いたり、カウンセリングを経てこの会話が初めて成り立つ。

買い手は履きたい靴、欲しい靴の要望を、売り手はそれに応えられる靴の数、デザインの幅を用意できることが非常に望ましい。さらには信頼のある修理屋や靴磨き屋がその周りにあることも理想になってくる。

では試し履きについて。店内にて商品である靴を履いて歩いたり、ここが痛い、またはこんなに履きやすいのか!など発見をする時間である。足の形を把握する、縦と横を知る、アーチ、甲の高さを知る、かかとの大きさを知るなど細かい特徴を発見していくこの過程があってこそ、次に靴のデザイン、色、革を選ぶことができるだろう。

もっとも、多くの買い手はその購入する予定の靴の用途はあらかじめ決まっていることがほとんど。「失敗しない革靴の選び方」は先述の売り手と買い手の会話や、随所にわたるユーザーの足型や歩き癖をどこまできちんと理解するかに尽きるが、既製履の場合、この多くの項目のうち何かを妥協せねばならない。ただ不思議なことに多くの既製靴はそれらを網羅する力を持ち合わせていると思う。「ここのブランドのこデザインが欲しい」なんてことは、人である誰しもが一度は思うことであろう。私自身もその一人である。エドワードグリーンのチェルシー、バークレー、オールデンのNST、トリッカーズの2508、フォスターやヘンリーのオクスフォードシューズにウェ

ストンの300や180、ハントダービー、アレンのフィフスアベニューなど、挙げればきりがない。

靴には木型が存在し、多くのデザインや幅を持ち合わせている。それら商品を履き、自分の足にあった靴を見つける「時間」はとても有意義な時間に違いない。

またここでフレッシャーズの方へオススメしたいものがある。

本来革靴は新品で購入することが望ましいのだが、その新品の靴よりも断然履きやすく、そしてとってもかっこいい靴が「古着屋」に眠っている。単なる古着屋ではなく、「セカンドハンドショップ」と呼ばれる靴や服の専門店が存在している。

また次号で紹介しよう。

 

 




革靴の歴史

「革靴発祥」

その当時、革靴(特に紳士靴を指す)は英国にて誕生した。視覚的な美しさを求めるものから競技用、軍靴などが工場で製造された歴史がある。

ヨーロッパにルーツを持つ革靴だが、その技術はヨーロッパ諸国にとどまらず、今日、北アフリカや東南アジア諸国にまでオリジナルで生産される技術が伝播していった。

貴族や王室御用達のドレスシューズのそれらは、シューメーカーの職人によって完全フルオーダーの「ビスポーク」(英語の文法の“be spoken”が語源だという)の作られ方を、変わって大量生産期には工場生産(ファクトリーメイド)が盛り上がった。工場製の靴が顕著なのはいうまでもなくアメリカだ。サービスシューズ(軍など国に納める供給靴)を筆頭に、タウンユースできる良質なものが生産されていた。現在は奇しくも数少ない「アメリカ産」の紳士靴が存在するが、メーカーの存続懸念から、生産は米国から生産効率の良いアジアへと移っていった。

ちなみにオーダーシューズの中には「パターンオーダー」と呼ばれるものもあり、それらはある程度決まった木型から好みの革、色、素材のそれぞれを選んで出来上がるオーダーシューズである。


「革とは」

当然のことながら、革靴なので動物の革を使って作られたものを指す。そうでない素材のものは合成皮革や化繊などで作られたものもある。ここが混合しやすいので注意が必要かもしれない。

近年、化学繊維のグレードが向上し続けているせいか、合成皮革と天然皮革の見分けがつきにくいものも存在するのが現実だ。

食用の産物として得られる動物の「」は工場にて加工されて「」と書き方が変わる。陸に生息する動物、海に生息する動物など種類は多岐にわたる。

当時ヨーロッパでは天然の革から作れる靴に限りが出てしまった。需要に生産が追いつかない状況だ。食用として重要な動物から採れる良質なそれは希少価値が上がり、原価の高騰にも繋がった。また動物を早く太らせ、食料として調達するようになっていった。そしてその頃には革に張りが出るようになり、足馴染みの良い、しっかりとした革が使用された靴が市場に多く出回っていたほど、人類にとって華やかな時代だったのかもしれない。

謳歌した時代の賜物は現在高価で取引されることもしばしばあり、一方では科学技術の発達によって生み出された素材のグレードアップが図られる。


「アウトソール」

さて、革靴というものはある種、紳士、婦人の嗜みである。現在市場でも見られる「黒塗りのレザーソール」は、本来その「黒」の美しさを保つようにされていた。要はレッドカーペットや絨毯の上を歩いたり、馬車や車に乗って移動する人が履くものとされていた。また黒ではないが、女性もので良く見かける「クリスチャン・ルブタン」のピンヒールシューズはそれに値する。あの靴の真っ赤なレザーソールはそのカーペットの上を歩くものとして成り立っていた。

ちなみにオールデンの靴のアウトソールには「プランテンションソール」という、つま先部分のみレザーで、そこからかかとまでの部分はゴムでできているソールの種類がある。これは絨毯の上を歩くときにアウトソール全部がゴム製だと引っかかりがあり、スムーズに歩けないことを改善させた例である。

そのように黒や赤に塗られたソールは、現在このコンクリートの中で生きていくことが難しくなってきたようだ。その靴の美貌を復元できる力のある靴の修理屋や靴磨き職人の中には、このストーリーを理解している者も少なくないはずだろう。

またゴム製のアウトソールを強みにしているものも存在する。ビブラム、ハルボロー、キャッツポー、ビルトライトなど。地面を噛むように歩けるので、アスファルトジャングルの日本国内(都心など人口の集中するエリア)においてはこちらに軍杯が上がりそうだ。

このアウトソールの種類では、ドレスシューズを前提的に綴っている。ペコスブーツやモンキーブーツなど、より稼働的な種のそれは別のところでお話しする。


「製法」

靴の製法の話に進もう。機械が産業革命によって大きく発展し、靴やその他製品の生産効率が上がったことはいうまでもないだろう。

大きく「縫ってある靴」と「接着の靴」の2つに分かれる。それぞれ用途に合わせた製法であり、どちらが良いとか悪いとかそういうことではない。

「縫ってある靴」の中にはグッドイヤーウェルテッド製法マッケイ(ブレイク)製法と呼ばれるものがある。グッドイヤーウェルテッド製法は靴の上部(アッパー)と下部(アウトソール)の間にウェルトと呼ばれる革紐のようなパーツを挟み縫い上げる製法だ。ウェルトが緩衝材になることで、アウトソールの交換時に靴全体が傷まずに済むのがメリットだ。本来これはハンドソーンウェルテッド製法という作られ方をしていた。グッドイヤーのように機械を使ってウェルトをつけていくのが主流であるのに反し、手縫いを施す、大変手間暇かかる製法だ。機械のない時代に手縫いで一足一足作成していたことを考えると、どれほど過酷な仕事であっただろうか。

一方マッケイ(ブレイク)製法の靴は、アウトソールとアッパーが直接縫いつけてある。それに加えてマッケイ(ブレイク)製法の靴はコバ(ソールの側面)の張り出しがグッドイヤーのそれと比較すると控えめで、見た目の美しさも兼ね備えている。新品の頃から履き馴染みが良く、歩行も快適であることもありヘビーユーズしがちだ。一つ難点を挙げるならば、アッパーとアウトソールを直接縫い合わせているので、アッパーに糸目をつけてしまっている。どういうことかというと、

靴はアッパーが裂けてしまったり、ダメージが酷くなってしまうと、その靴は履けなくなってしまうことがある。地面に直接触れ、靴の中で一番負荷のかかる最も過酷なパーツはアウトソールである。それの交換によって靴は進化を遂げ、オーナーの足に沿っていくものだ。グッドイヤーやハンドソーンはアウトソール交換の際に合わせてウェルトの交換ができる。しかしマッケイ(ブレイク)製法のそれとは別物で、アッパーとアウトソールを直接縫い合わせていることから、修理の際にアッパーを傷つけてしまう懸念がされる。グッドイヤーウェルテッド製法の靴は丈夫で長持ちするが、その反面、マッケイ(ブレイク)製法のような柔軟性は後々になる。履き出しから快適で修理もしっかりできて、長く履ける靴となるとコストがかかる…その解決法は別の機会に。



また、日本とイタリアの2国に関していうと他の国で作られている靴ではなかなか見ることのできない意匠や技法が施されている。アウトソールの縁を内角度約45度に削りこむ「矢筈仕上げ」のある日本(靴を上や前からみたときにシュッとし、美しさが引き立つのだという)の靴、迫力のあるコバをこれでもか!とまで見せるラージコバ(ヒュージコバ)やウェストの削り出しがくびれていて美しいイタリアの靴。どちらの国も「靴作り」は外から入ってきたもので、それに独自のアレンジを加え現在の靴まで引き継がれている。(イタリアはイギリス人のバカンスでもあったことから、洋服の仕立てや靴作りを吸収していったと考えられる。)

ドイツには医学療法的措置としてオーソペディックシューズが誕生したり、アメリカの一部では靴のフロント(ヴァンプ)部に縫いを施す意匠をも持つ。

一方で接着の靴は、特にスニーカーの類に多くみられる製法だ。とにかく歩きやすく、クッション性も抜群なので、現代ではよく履かれているのを見かけることが多い。「高級紳士靴」と呼ばれている有名なシューメーカーから市場に売り出されているものでもスニーカータイプが存在する。「バルカナイズ製法」というゴム製のリブをぐるっと一周巻いてつけたものが有名だが、そのリブがついていないものもある。コンバースのスニーカーをその例としよう。

アッパーとソールを貼り付けただけのものは、寿命という限界があるように思える。それは「革靴」にも言えることで、生産コスト面では非常に優れているように見えるが、長期的にみたら「接着のみ」よりもしっかりと「縫ってある」靴の方が経済的に優しい。一回一回靴を履き捨てるのではなく、自身にあった靴選びをすることが望ましいようだ。

多くの靴の歴史にはルーツがあり、それそれが発達したことに触れたが、それは実は現在も継続している。エシカルファッションがもてはやされ、エコが課題視されている今日、革靴のそれらが本当の意味で「嗜み」になっているのかもしれない。


デキる男は足元から デキル男の身嗜み術~靴は見られている~

靴は意外とチェックされている

足元というのは良く見られている場所の一つです。

ビジネスシーンではどんな靴を履いているか?によって相手にとらえられる印象がかなり変わってきます。

私のお客様はビジネスで成功している人ほど、良い靴を履いていますが、
こだわりの靴であることと同じくらいにお手入れもしっかりされています。

革が傷んでいる
ほつれている
色が変に変色している

などはあまりありません。


靴の大切さ

以前お客様にお伺いしたことがあるのですが、毎週一度日本三大ホテルの中にいる靴磨きの職人さんに靴を磨いてもらっているお客様のお話です。

「きちんと手入れをしていると革靴は長持ちをする」

「長持ちをすれば少し高級な靴を買っても、結果的に安くなる。」

「相手の靴は仕事でも僕も良く見るから同じくらい見られてるんだろうね。初対面でも靴を見れば大体この人と仕事組んでいいのかわかるよ。」

「僕は自分で手入れすんの面倒くさいから磨いてもらう。ランニングコストかかるけれど、それ以上の仕事もらえるから結果的にはそっちがいいよ」

というお話をしたことがあります。

なるほどなと思いました。


安靴で凌いだ下積み時代

私の仕事場は高級店ということもあり革靴なのですが、見習いの頃はお金がほとんどなく某激安ディスカウントショップで激安の靴を履いてましたが、二週間くらいで足先がすれはじめて、一ヶ月もすると足先はボロボロ、かかとの当たるところはほつれ、職場には的さない靴となりました。

その中でもお金がないので半年くらいは直しながら履いてましたが、さすがに下地が剥がれたり、かかとが割けて、雨の中歩くと一瞬で水がしみてくるようになりました。

大阪研修で感じた靴ケアの大切さ

そのタイミングでちょうど大阪へ四ヶ月の研修となりました。

技術が上手くなったタイミングで大阪の店舗でも経験を積むように、数ヵ月大阪へ研修に行く制度がありました。

たまたま僕は早く上手くなり、同期では一番最初に研修となり、2つ上の先輩と一緒に大阪へ行くことになりました。

しかも最初の研修先がたまたま大阪で一番高い料金をいただく店舗。

ボロボロの靴を持って行くことにもやめ、一緒に行った先輩にも助言され、やはり靴は大阪で買い換えることにしました。

新しい靴に買い換えると不思議と大切にするもの。大切にはこうと思ってました。

たまたま高いサロンだけあり、そのサロンではお客様の靴を預かって簡易的な磨きアイテムで靴を無料で磨くというサービスがありました。

こっそりその道具を拝借して、四日に一度の割合で靴を磨いていました。

すると不思議と靴が長持ちしたのです。

買った靴のランクに差はないです。お金ないので…


結果的に東京へ戻ったら・・・

当初はまた荷物にもなるし東京へ戻る時にはどうせ靴はボロボロになるだろうから捨ててくればいいやと考えていましたが、

結局半年弱の大阪研修後も東京へ持ってきて、普通に使っていました。


東京に戻ってくると、さらにまた忙しくなり、道具もなかったこともあり、磨かなくなりました。

もちろんそうなるとどんどん靴がダメージ受けてきます。結果的に購入して一年位でまた買い換えました。


やっぱり手入れは大切

お客様からのお話をお伺いしてこの下積み時代のことを思い出してなるほどなと思いました。

靴のお手入れはじめてみませんか!?
慣れれば簡単です。
道具もそんなにお金もかからないです。

そのために少し奮発して、良い靴を購入されてはいかがでしょうか!?


靴を購入された方は是非こちらから磨き方のページへ

デキる男の自分で磨く 靴磨き